高いビルの足場はなぜ倒れない?強風にも耐える補強のコツ
ビル工事の現場で見かける大きな足場、風が強い日に「倒れないのかな」と疑問に思ったりしませんか。
高さ30メートルを超えるような高層ビルでも、足場がビクともしないのには明確な理由があります。
実は、ただパイプを上へ上へと組み上げているわけではありません。
一番大きな役割を果たしているのが、ビルの壁面と足場を直接つなぐ「壁つなぎ」と呼ばれる専用の金属部材。
ビル本体に小さな穴をあけ、そこに金具をガチッと固定して足場を引き寄せます。
垂直方向には約5.5メートル以内、水平方向には約5.0メートル以内の間隔で細かく設置するルールが決まっています。
この壁つなぎがあるおかげで、建物と足場ががっしりと一体化して横からの強い風や揺れに耐える構造が完成します。
もちろん、地面と接する足元部分の固定もしっかり行います。
ジャッキベースというネジ式の器具を敷き、傾斜があるコンクリート面でも高さをミリ単位で微調整して完全に水平を保つ。
敷板と呼ばれる分厚い木板を下に挟むことで、足場全体の重さを分散させて地面への沈み込みを防ぐ仕組みです。
そして、風の影響を一番受ける外側のメッシュシートにも職人の知恵が詰まっています。
台風や春一番のような強風が予想される前日には、シートを1枚ずつ丁寧に畳んでパイプに縛り付け、風が通り抜ける通り道を確保。
「風を正面から受け止めるのではなく、逃げ道を作ってあげるのが一番の安全策になる」と現場の先輩たちも語ります。
こうした細かな手順と補強の積み重ねが、職人の足元と命を毎日支えています。
東大阪近郊にお住まいで、求人応募を希望される方はぜひご相談ください。